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楮、三椏、雁皮の靭皮部(皮)が手すき和紙の主原料です。原料に含まれる不純物を取り除くため、消石灰・ソーダ灰などアルカリ性溶液で原料を2〜4時間煮続け、純粋な繊維だけを取り出します。
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「漉き槽」の中へ原料を入れ棒でよくかきまぜます。それに「とろろあおい」の根から取り出した粘液を加え、原料の繊維を均一に分散させ簀桁で一枚一枚紙を漉いていきます。
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煮えた原料を清流に浸して粗洗い し、これを流水中に薄く広げて一 昼夜水洗いをします。そして天日または晒し液で漂白。蒸してやや赤味がかった原料も、3〜4日すると水や光の自然作用で白くなります。
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すき重ねた紙の上に重石をのせ、1晩放置し、翌朝圧搾機で脱水します。最初は軽く、次第に圧を加えます。昔は、テコが用いられていました。
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原料に含まれているちりをひとつずつ丁寧に指で取ります。「水より」と「空より」の2通りの作業方法があります。
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紙の乾燥は天日乾燥と火力乾燥の2方法があります。天規乾燥は紙床から湿紙を一枚ずつはがして、干板に刷毛で張り付けていきます。
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繊維束になった告料を樫の棒で叩きほぐす叩解作業。打てば打つほど、水中での繊維の分散が良くなります。この作業が終わると、告料は「紙料」となります。現在は、この叩解作業は主に機械に任されています。
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乾かした紙を一枚ずつ選別し、一帖ごとに目印の紙を入れ規格に応じた寸法に切り揃えていきます。
紙は帖、束、締、丸の単位にまとめられ、製造元の印を押した包装紙に包みます。それから各紙問屋へと運ばれます。 |
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充分に叩解された紙料をこぶり篭に入れて水中に沈め、掻き混ぜて分散させます。この作業を「こぶり」といい紙質を決定する重要なポイントです。
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